2023年5月、福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校で発生したバーベキュー事故は、4人の学生が死傷するという悲劇的な結果をもたらしました。この事故から1年以上が経過した2024年7月4日、学校の古賀英次理事長（65）が初めて公の場で会見を行い、責任を問われる中で語った内容についてまとめます。
事故の概要とその後の対応
事故は学校の敷地内でのバーベキュー中に発生しました。火が消えかけていたコンロに職員が消毒用のアルコールを注いだことで爆発的に炎上し、学生3人がやけどを負い、当時18歳の男子学生1人が死亡しました。この悲劇的な事故により、古賀理事長と2人の男性職員は業務上過失致死傷の疑いで書類送検されました。警察の調査によれば、火起こしのためにアルコールを使用することを決定したのは古賀理事長でした。
第三者委員会の報告と理事長の会見
2024年7月4日、福岡県庁で行われた会見では、学校が設置した第三者委員会が報告書を学校側に提出しました。報告書では、古賀理事長の順法意識や危機管理意識の欠如が重大な事故を引き起こしたと指摘されました。さらに、職員から理事長に対して反対意見が出なかったことや、組織内の風通しの悪さが背景にあるとされました。古賀理事長は会見の冒頭で、被害に遭った学生とその家族に対して深く謝罪しました。しかし、事故当初の対応については、「情報が錯綜していたため、生徒のケガや心のケア、ご遺族への対応に追われていた」とし、公での説明が遅れたことについての遅さを認識していないと述べました。また、アルコールの使用を決定した責任について問われると、「自分自身はアルコールが危険なものであることを認識していたが、自分の目の届く範囲で火おこしの作業に使えば危険ではないと判断した」と答えました。職員がアルコールを注いだ背景については、「職員に聞かないと分からない」と述べ、職員を追い詰めたとは感じていないと主張しました。
責任と再発防止策
古賀理事長は、自身の責任について「学校で起こることについては一口に言うことはできないが、不徳の致すところだ」と述べました。そして、事故の発生から1年以上経過した今、責任を取る形で4日付けで辞任を発表しました。古賀英次理事長は辞任しますが、彼の主な経歴、SNS、家族に関してはまだわかっていません。独裁的なパワハラが生んだ事件の為今後も調査を続けます。
まとめ
この事故は、学校行事中に学生の命が失われるという重大な事態を引き起こしました。理事長の辞任と再発防止策の徹底が求められる中で、学校全体がどのように安全対策を強化していくのかが注目されます。再発防止に向けた具体的な対策が講じられ、同様の悲劇が二度と起こらないようにすることが何よりも重要です。
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