ピエトロの和風しょうゆドレッシング:一つのレストランから全国へ
目次
- ドレッシングの多様化とピエトロの和風しょうゆドレッシング
- ピエトロの始まりと発展
- 高橋泰行氏のプロフィールとピエトロへの貢献
- ドレッシングの誕生とその人気
- ピエトロの製造方法とこだわり
- レストラン事業とお客様との対話
- ファンベース経営と社会貢献
- 福岡市のピエトロ店舗での漂白剤事件
ドレッシングの多様化とピエトロの和風しょうゆドレッシング
風味豊かなドレッシングが数多く店頭に並ぶ中、筆者が長年愛用しているのはピエトロの和風しょうゆドレッシングです。丸いオレンジキャップに口を大きく開けるひげおじさんのイラストが特徴的なこのドレッシングは、福岡市に本社を置く株式会社ピエトロが作っています。
ピエトロの始まりと発展
ピエトロの歴史は1980年代初頭に遡ります。当時、フレンチドレッシングが主流だった時代に、レストランで提供される和風ドレッシングが評判となり、顧客からの要望で販売が開始されました。現在では、年間約2,200万本(2020年実績)を生産するまでに成長しています。
高橋泰行氏のプロフィールとピエトロへの貢献
高橋泰行氏は2017年4月にピエトロの2代目代表取締役社長に就任しました。彼は1964年に東京都で生まれ、航空関係の企業に就職した後、34歳でピエトロの創業者・村田邦彦氏と出会い、ピエトロに入社しました。彼は村田氏のカリスマ性と手腕に魅了され、社長秘書からスタートし、様々な部門で責任者を務めました。
ドレッシングの誕生とその人気
ピエトロのドレッシングは、福岡・天神にオープンしたスパゲティ専門店「洋麺屋ピエトロ」が発祥です。店のサラダにかけていた和風ドレッシングが評判となり、顧客のリクエストに応じて販売が始まりました。このドレッシングは、甘みの強い九州産の醤油とたまねぎの搾り汁をベースにしたオリジナルレシピです。
ピエトロの製造方法とこだわり
ピエトロは「作りたてのおいしさをお客様に届けたい」という理念を持ち続けています。加熱せずに素材の味を活かし、レストランの厨房で手作りしていた当時の工程を再現しています。例えば、ドレッシングの仕込みには寸胴鍋を使用し、にんにくやピメントなども自社工場で手作業で処理しています。
レストラン事業とお客様との対話
ピエトロの強みは、レストラン事業を基盤にしていることです。高橋氏は、就任後すべての店舗を訪れ、スタッフの声を聞きながら改善を進めました。新業態の店舗も次々とオープンし、レストラン部門は2019年に6年ぶりに黒字に転じました。レストランでお客様と直接対話することで、商品開発に役立てています。
ファンベース経営と社会貢献
ピエトロは、創業40年を迎えた2020年から「ファンベース経営」を導入し、「ファンベース推進部」を設置しました。また、「ピエトロ ファンコミュニティ」を開設し、お客様の声を集約・分析して事業経営に活かしています。能古島の自社農場では食育イベントを開催し、農場で採れた野菜や果物を使った商品も開発しています。
福岡市のピエトロ店舗での漂白剤提供事件
2024年7月5日、福岡市に本社を置くレストランチェーン「ピエトロ」の店舗で漂白剤が入った水を客に提供していたことが判明しました。事件は今年4月30日に福岡県筑紫野市の「ピエトロイオンモール筑紫野店」で発生し、従業員が漂白剤が入った水を誤って女性客に提供しました。これにより、女性客1人が喉に軽傷を負い、警察が業務上過失傷害の疑いで捜査を進めています。
ピエトロは事実を認め、「被害を負わせてしまったお客様にお詫び申し上げるとともに再発防止に努めます」とコメントしています。この事件は、ピエトロの信頼性と安全性に対する課題を浮き彫りにしましたが、企業としての迅速な対応と誠実な謝罪が求められています。ドレッシングに関しては問題ないので安心してご利用くださいませ。
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