2024年3月、福岡県久留米市の公立小学校で、女子児童2人に男子トイレの便器を素手で掃除させたという事件が明らかになりました。この件は、女子児童が心身に不調を訴えたことから、大きな問題となりました。
事件の概要
学校名: 福岡県久留米市の公立小学校(具体的な学校名は公開されていません)
指示者: 60代の女性職員
日時: 2024年3月13日
状況: 翌日の卒業式に備えた掃除の際、女子児童AさんとBさんは担当外の男子トイレ掃除を指示されました。通常はモップやブラシを使う掃除を、この日だけは素手で行うよう指示されました。2人は教室で使用していた自分の雑巾を使い、男子トイレの床や小便器を掃除させられました。
児童と保護者の反応
女子児童Aさん: 「眠れない」「食欲がない」という症状が続きました。
女子児童Bさん: 「男子トイレというのと自分の雑巾というのが嫌でした」と述べています。
保護者: Aさんの母親は「娘が素手で尿が飛び散っているところを拭かせられたことに対し、憤りを感じた」と述べました。
学校と教育委員会の対応
学校の対応: 女性職員に聞き取りを行ったものの、女子児童に対しての直接の聞き取りは行わず、保護者への電話で事情を確認するのみでした。
久留米市教育委員会: 学校に対して「衛生面を含め適切に指導するよう」伝え、女性職員の指示は「不適切な指導」と認定しました。
問題点と専門家の指摘
問題点:
- 衛生面: 素手でトイレ掃除をさせたこと、使用した雑巾を教室に持ち帰らせたこと。
- 指導方法: 女性職員は掃除を手伝わず、指示のみを行ったこと。
- 対応: 児童への聞き取りを行わなかったこと。
専門家の指摘: 教育問題に詳しい後藤富和弁護士は、「学校側の衛生面に対する意識の低さ」を指摘し、「子供の人権を無視している」と述べました。
他地域の対応例
熊本市のケース: 熊本市では、同様の問題に対し「体罰等審議会」を設置し、児童本人からの聞き取りを重視し、指示を出した教諭を戒告処分としました。久留米市とは対照的に、迅速で透明性のある対応を行っています。
結論
今回の事件は、教育現場での衛生面や指導方法、児童への対応の在り方を問うものであり、再発防止策が求められています。特に、直接被害を受けた児童の声をきちんと聞き取ることが重要です。久留米市教育委員会や学校は、熊本市のような透明性の高い対応を参考にするべきでしょう。
参考リンク
この事件に関する詳細や進展があり次第、追記していきます。皆様のご意見や情報提供をお待ちしております。
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